好きにさせて
第9章 理由
「あーーー
やっぱり温泉は
気持ちええなぁ〜
もうおっさんやなぁー」
茜と湯船に浸かり
いやらしい気持ちを
なんとか手放そうと
俺はそんなことを言いながら
伸びをした
「ほんと、気持ちいい…」
茜は
湯船に浸かると
少しリラックスしたのか
笑顔が戻り
気持ち良さそうに
景色を眺めてたけど
多分
俺の下半身から
目をそらしてるんやろう
「茜」
「ん?」
「もう体調はええんか?
疲れてないか?」
「うん。
もう大丈夫。
この前はごめんね?」
「俺は全然かまへん。
帰りたないときは
いつ来てもええし
俺がおらん時でも
部屋来てええからな?」
「うん。
助かる」
「ほな
お礼のチュウでも
してもらおか?」
「え?(笑)」
「たまには茜から
チュウされたいねん。
頼むわー」
「クスッ(笑)
しょうがないなぁ」
茜は
湯船につかったまま
ゆっくりと俺に近寄づくと
ちょっとだけ
俺の顎髭を触ってから
ちゅっとキスをして
はにかんで笑った
「そんだけ?」
「うん(笑)」
「もっとしてぇな(笑)」
「もっと?」
「もっとや」
「きゃっ」
茜を抱き寄せ
結局俺から舌を絡ませて
茜が手で隠してる胸に
手を伸ばした
「ぁ…ん…ナオ…」
「ほんまごめんな?
…ちゅっ…
なんやおさまらへん」