好きにさせて
第9章 理由
せっかくおさまりそうやった
俺の下半身は
茜が側に来ただけで
また勢いを増し
まずいと
思いながらも
やめられへん
茜に舌を絡めれば
絡めるほど
俺は頭の中で
葛藤を繰り返した
旅館来たばっかりやで?
いちゃいちゃ
するつもりではおったけど
やっぱり
入れるまでやったら
あかんよな?
けど
茜はもう
キスだけで
身体を時々ヒクつかせ
俺に
流されはじめてるし
俺のんは
もう…
「はっ…ん…っ…
尚……のぼせちゃう…」
せ、せやな!
俺もえらい
汗かいてんで!
「大丈夫か?
あ、せや
ココに座ったらええ」
俺は
風呂の中の
段になってるとこに腰掛けて
茜を隣に座らせた
へそから上は
湯船から出てしまうけど
のぼせそうな身体に
冷んやりした外気が当たって
心地ええ
茜は
ちょっと恥ずかしそうにしてたけど
暑かったのか
黙って俺の隣に座っていた
もちろん
そんな状態やから
俺のいきり立ってんのも
丸見えで
さすがにちょっと
照れくさいから
茜を抱きしめて
誤魔化した
「ごめんな…
茜のこと触ってばっかりで」
「ううん」
「触りとうてたまらへんねん」
「そう
思ってもらえるの
うれしい」
「ほんまか?」
「うん」
「けど触ったら
勃ってまうねん(笑)」
「それも…うれしいよ。
あの…変な意味じゃなくて
まだその…
女って思ってもらってるみたいで」
「何言うてんねん
茜はまだまだ十分ええ女やし
俺…こんなにさせられてんで」
俺は
茜を抱き寄せたまま
茜の手に
自分の熱いものを
触らせた
茜は嫌がることなく
俺をゆっくりと
優しくしごいてくれたけど
俺は
その茜の手を
俺から離れさせ
茜に
軽いキスをした
「ありがとうな。
けど今はやめとくわ。
茜にしてもろたら
止まらへんなるし
ゴムあっちやしな(苦笑)」