好きにさせて
第10章 好きにさせて
「入れたい」
「入れて…」
茜が
そんなことを言うたのは
はじめてで
ゴムを付けるのが
煩わしいと思うほど
早く入れてやりたくて
入れたくて
俺は準備ができると
焦らすこともせず
茜の腰を引き寄せて
すぐに
中へと押し入った
「ぁぁ……」
奥まで
茜に包まれると
茜にキスをして
それから俺は
茜が痙攣するまで
動きを止めず
一気に攻め立てた
「尚っ…いっちゃう…
あ、あ、あっ
あっ…
いっく…っ」
茜の痙攣が落ち着くと
俺は茜を抱き上げて
またキスをして
頭がおかしくなりそうなくらい
舌を絡めると
茜が
俺の背中を叩いた
「…どした…」
「おかしくなりそう…」
「…俺もや…
せやから
すぐいってまいそうや」
「いや…」
え?
茜は
まだいくなと
膣で俺を締め付けた
「どないしたんや?
それに
嫌やったら
締め付けんな
出てまう」
茜の髪を
優しく撫でると
茜は
俺の顎髭をひと舐めして
こう言った
「だって
離れたくない…」
「可愛らしいなぁ…
俺もそう思うで
このまま
時間が止まったらええのに」
本心やった
こんなことまでして
離れたくないとまで
言われて
それでも
俺に
好きだと言わない茜と
一番近くにいて
茜の中に
俺はいるんや
もう
放しとうない
もう
言わしてくれ
「茜…」
「何?」
「好きや…」