好きにさせて
第15章 決断
俺は
電話でオムライスとパスタを注文し
バスローブの茜に
まとわりついた
「ん?」
「なんでもない」
いや
ほんまは
なんでもないわけやない
茜と俺が
分かり合えた今
この気持ちのまま
茜と抱き合いたい
それに
玩具の会話で沸き上がった
ちょっとした嫉妬と
俺も玩具使いたい願望と
AV一緒に見てみたい願望で
茜にちょっかい出しとうて
たまらんへん
けど
料理も頼んでしもたし・・
「生」でできるんがようて
がっついてると
思われたない
と、一人で悶々としていると
「どうしたの?」
と茜が聞いてきた
「いや、なんでもない……
いや違う!」
「え?」
「思うてること言わなあかんねんな!」
「クスッ(笑)
そうだよね、なんでも言って」
「ほんまに?」
「うん」
「あんな」
「うん」
「ゴム使わんでええなって
がっついてんのやのうて
俺に甘えてくれる
言うてくれた茜とエッチしとうて
できたら俺も玩具使うてみたいし
一緒にAV見てみたい思てる」
「クスッ(笑)
正直すぎるんじゃない?」
「せやな(笑)」
そう言うと
茜は
俺に甘いキスをして
俺を胸の中にしまうように
抱きしめると
小さな声で囁いた
「私も
尚に抱きしめられたい
それから
玩具は使われたことないから
尚がしてみたいならいいよ」
「ほんまに?」
と
茜の浅い胸の谷間から
茜を見上げるようにすると
茜はまた
俺の頭をかかえるように抱きしめて
囁いた
「何度も言わせないで」
「せやな。
なぁ、茜」
「ん?」
「悲しいことも
あるやろうけど
楽しくやってこーな」
「うん」
ピーンポーン・・・・
「あ、料理、来ちゃったね(笑)」
「せやな(笑)」