好きにさせて
第15章 決断
その日は結局
玩具もAVもやらんまま
翌日ホテルを後にした
ホッとした茜が
ちょっと
疲れてるみたいやったし
まぁラブホなんか
いつでも来れるし
玩具やAVは
家でもやれるしな
それと…
あれから
茜と俺は
色んなことを話すようになった
茜の病気のことも
詳しく聞いたし
この先
どうしても子供が欲しなったら
養子をもろうたり
医学の力を
かりるつもりがあるかどうかも。
茜は
そのどっちも
する気はないらしかった
理由は
自分と血の繋がりがないことを
突きつけられるようで
今は
そんな気持ちに
なれないらしい
俺はその話を聞いた時
茜の選択が
どうこうやのうて
そこまで
茜が本音を言うてくれるように
なったことが
素直に嬉しかった
もちろん
俺の気持ちも
ちゃんと茜に話をした
俺は
茜と付き合う前に
結婚をあきらめた時期もあるし
そこまで子供に
こだわってるわけやない
茜がどうしても
欲しいというなら
養子でも医学の力でも
なんでも利用したらええけど
何が何でも…とは
思うてないんや
まぁ俺も茜も
この先
気持ちが変わることも
あるかもしれへんから
その時はまた
ちゃんと話そう
ということになった