好きにさせて
第3章 出張
茜は
俺との電話をためらってるのか
しばらく
俺の携帯は静まり返り
電話もなければ
メールの返信もなかった
残念やけど・・
今日はあきらめるか
俺は溜息をつきながら
『電話あかんかったら
メールでえぇで。
変なこと言うて悪かったな』
そうメールを入力して
送信しようとした
その時
茜からメールが届いた
『09098765432
電話、待ってるね』
ま・・・・待ってるて!!
あかんと
思てた矢先のメールで
俺は猛烈に
テンションが上がった
冷静に考えたら
たかが電話で話すだけやのに
茜の
「待ってるね」
は、俺の気持ち的に
「付き合うてくれ」
「うん、いいよ」
と会話をしたくらいの
威力を発揮していた