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腐男子仲間から恋人へ

第3章 ~再婚で増える家族~

「明子さんの今までの苦労が報われるくらい、明子さんと明人君を笑顔で幸せにする覚悟も出来てる」

照人さんは、一息ついてから再び口を開く。

「もし、明人君が再婚反対なら反対で良い
明人君の気持ちを、無視する事は出来ない……だけどッ」

照人さんの言葉に感情が込もる。

「明人君が反対しても、今回の再婚を100%諦めるつもりはない
賛成してもらえるように、少しずつ時間をかけて努力していく
本気で、明子さんの事が好きで愛してるんだ」

「照人さん…。」

照人さんの気持ちを、横で聞いていたお母さんの目に涙が浮かぶ。

「明人君、お願いだ!
きみのお母さんとの再婚を認めてほしい
明子さんの事も、明人君の事も幸せにしていきたい
4人で、幸せな家族生活を送ろう!」

照人さんは、自分の気持ちを全て伝え終わったのか、黙って僕の返事を待つ。

お母さんと照実君も、僕を見て同じく返事を待っている。

3人が見守る中、僕は気持ちの整理をする。

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