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腐男子仲間から恋人へ

第4章 ~明人の危機と迫る変質者~

ちなみに、基本的なデザインは同じで衣装の色が違うだけだった。

服が黒でズボンが赤、マントが黒と赤の2色、仮面の色も黒と赤の2色。

「全ての処女の男子から、純潔なる処女のパワーを分けてもらい
新たな姿へと変えて、パワーアップした僕の名前はスーパー男子処女仮め―――――」

「はああッ!!」

「ぐああッ!?」

「護君!!」

スーパー男子処女仮面が、口上を言い終わる前。

苦痛の表情を浮かべながら倒れたのを見て、何事かと思えば背後で拳を構える護君の姿があった。

護君の表情は、怒りを顕にしていた。

「明人先輩、大丈夫ですか!?」

すぐに、心配な表情をする護君。

良かった、間に合った…。

「うん、大丈夫!」

「よくも…ッ!」

スーパー処女男子仮面は、ゆっくり立ち上がると護君の方へ向き直す。

「よくも!
純潔なる処女を手に入れるのを、邪魔してくれたな!」

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