桜花楼の恋
第8章 明かされた正体
・五関side
北山が、泣いている。
北「ううっ…ヒクッ‥くっ」
横「お前の気持ちは、よく分かった」
人目もはばからず。
横「俺が会わせてやるから心配しないで、ニコッ」
あの男気あふれる、同じ男なんかに惚れたりしないと豪語していた北山が藤ヶ谷を恋い慕い。
そのあまりにも切ない姿に、俺らは掛ける言葉すら失っていた。
横「だが、その前に話しておかなければならない事がある」
すると、横尾は。
横「藤ヶ谷太輔、またの名を松平太輔」
北「‥‥っ」
五河塚「なんだって!?」
戸千「そんな!?」
マジかよ、それ!
横「我が主君が世話になった礼を言う」
北「藤ヶ谷が…徳川の‥」
戸「北山」
北「…なんで‥どうして?んなやつが俺のことを」
ニ「ミツ、本当に何も覚えていないの?」
北「何を…だ?」
二階堂━
五「お前、いつから知っていたんだよ?」
ニ「ガヤが屋敷へ戻った日に俺と千賀は偶然タマと一緒にいるのを見かけ」
河「2人で後をつけたってわけだな」
塚「でも千賀は知らなかったんだろ?」
千「ぁ…まぁ‥」
横「ニカは、そのとき篭の家紋に気づき翌日屋敷までやって来た」
戸「そこで話しを聞いたんだね?」
ニ「コクン」
千「なんで俺に言わなかったニカ」
ニ「ごめん千賀、クッ」
横「太輔が口止めをしたんだ、みんなには内緒にしておいてくれと」
北「くっ」
だからって。
北「…無理‥だわ…」
戸「北山」
北「そうじゃん!あいつは尾張の若君、俺は男に身を売る男娼なんだぜ」
ニ「だけどガヤは」
北「どんなに想ったって辛いだけだろ」
千「宏光」
北「ひでぇよ…んなの‥」
くっ━
北「人の事、こんな気持ちにさせといて今さらそりゃねぇじゃん」
横「俺が言った言葉を忘れた?会わせてやるって」
北「会ってどうするんで」
塚「かえって辛いだけかもしれない」
戸「塚ちゃん!」
河「確かに、クッ」
戸「河合まで、なんてことを言うんだよ」
河「じゃ見込みある2人が一緒になれる?」
戸「それ…は」
北山が、泣いている。
北「ううっ…ヒクッ‥くっ」
横「お前の気持ちは、よく分かった」
人目もはばからず。
横「俺が会わせてやるから心配しないで、ニコッ」
あの男気あふれる、同じ男なんかに惚れたりしないと豪語していた北山が藤ヶ谷を恋い慕い。
そのあまりにも切ない姿に、俺らは掛ける言葉すら失っていた。
横「だが、その前に話しておかなければならない事がある」
すると、横尾は。
横「藤ヶ谷太輔、またの名を松平太輔」
北「‥‥っ」
五河塚「なんだって!?」
戸千「そんな!?」
マジかよ、それ!
横「我が主君が世話になった礼を言う」
北「藤ヶ谷が…徳川の‥」
戸「北山」
北「…なんで‥どうして?んなやつが俺のことを」
ニ「ミツ、本当に何も覚えていないの?」
北「何を…だ?」
二階堂━
五「お前、いつから知っていたんだよ?」
ニ「ガヤが屋敷へ戻った日に俺と千賀は偶然タマと一緒にいるのを見かけ」
河「2人で後をつけたってわけだな」
塚「でも千賀は知らなかったんだろ?」
千「ぁ…まぁ‥」
横「ニカは、そのとき篭の家紋に気づき翌日屋敷までやって来た」
戸「そこで話しを聞いたんだね?」
ニ「コクン」
千「なんで俺に言わなかったニカ」
ニ「ごめん千賀、クッ」
横「太輔が口止めをしたんだ、みんなには内緒にしておいてくれと」
北「くっ」
だからって。
北「…無理‥だわ…」
戸「北山」
北「そうじゃん!あいつは尾張の若君、俺は男に身を売る男娼なんだぜ」
ニ「だけどガヤは」
北「どんなに想ったって辛いだけだろ」
千「宏光」
北「ひでぇよ…んなの‥」
くっ━
北「人の事、こんな気持ちにさせといて今さらそりゃねぇじゃん」
横「俺が言った言葉を忘れた?会わせてやるって」
北「会ってどうするんで」
塚「かえって辛いだけかもしれない」
戸「塚ちゃん!」
河「確かに、クッ」
戸「河合まで、なんてことを言うんだよ」
河「じゃ見込みある2人が一緒になれる?」
戸「それ…は」