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桜花楼の恋

第16章 貫く強さと心

・千賀side

宮田がいる、俺の中で動いてる。



千「あっ、いっ、いいっ」



嬉しくて、凄く気持ちよくて。



千「ああっ、んっ、もっとぉーっ」



その身体に、ギュッとしがみつき腰を振り。

自分でも、何を言っているのか分からなくなりながら乱れていたら。



宮「うっ…出る」



熱いもんが、いっぱい溢れ幸せな気分に包まれたのが分かった。

宏光、これが愛される喜びっていうの?すっげぇいい感じ、んふふ



宮「ハァハァハァ、ふっ」

千「ニコッ」



ガヤさんに堕ちてしまったのも分かるよ。



宮「しちゃったね」

千「えへへっ、グゥーッ」

宮「ぷっ、千ちゃんお腹が鳴ってる」

千「だっ、だってよ腹減ってたんだもん」

宮「でもその前に風呂へ入って綺麗にしなくちゃ」

千「うん」



それから━



千「あっ、タマだあぁ」

玉「ええっ!?千賀」

千「いひっ」

玉「どうして」

宮「あとで説明するから」



宮田は苦笑いしながらそう言い、浴室で。



千「はっあっ」

宮「千ちゃん、ここだと皆に聞こえちゃう」

千「…んなこと‥言ったって…気持ちい‥ああっ」

宮「ふっ」



チャポン、チャポン、2回目ですっかりハマってしまい。



父「俊哉…ハァ」

母「どうする気ですか」

宮「千ちゃんの親父さんには俺から文を出すんで取り合えず今は」

玉「独りで帰すわけにもいかないしね」

千「お世話になりまーす」

母「はぁ」

父「仕方がない」



後は━



千「タマすっげぇ驚いてた 」

宮「いい子にしててよ特に興業中は」

千「旅の最中でも芝居をするの」

宮「場所によってはね」

千「俺もなんか手伝う」

宮「いいって」

千「遠慮するな」

宮「大人しくしてくれてた方が安心だし、ボソッ」

千「なんか言った」

宮「寝よ、もう」

千「おう」



宮田の腕の中に包まれ朝を迎え。



千「出発進行」

母「元気な子だこと、フッ」

父「まぁー息子が1人増えたと思えばいいか」

玉「暴走しないでよ千賀」

千「大丈夫だって」



加賀までの道程はまだ遠い、けどそんな中であっても俺の心は晴れ晴れとしていた。

この旅の行方に何が待っているのか考えもせず、宮田といれる喜びに浸り。




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