桜花楼の恋
第17章 過去の幻影
・北山side
あいつに触られた所が、何度洗っても気持ちが悪い。
ザバッ、ここも、ここも、ここだって、くっそ腹が立つ、ゴシッ、ゴシッ!
どうして俺は、自分の身すら護ることが出来ねんだわ。
北「くっ、ガクン」
情けねったらありゃしない…
「ミツ?」
こんなんで、この先だいじょぶなのか。
「入るよ構わないよね?」
藤ヶ谷に会いたいダメだ、んな弱っちい俺じゃ会わす顔すらないし、また心配させてしまう。
北「くっ、うわあぁーっ、ガンガンガン」
気持ちの置き場がなく浴室の壁を叩いたら。
「なにやっているのバカ」
ギュッと後ろから抱きしめられた、とたんハッと我に返り。
横「こんなに赤くなるまで擦って」
北「だって、だってよ」
横尾さんが来なかったら俺はあいつの手により確実に、クッ
横「そう自分を責めないで」
北「汚…ねんだもん‥ここも…ここ‥ここだって」
横「よせって言ってるじゃん」
ガシッと、その腕を掴まれ。
北「何回洗っても消えねんだ奴の手の感触が」
横「ミツ」
ふわっと横尾さんは、頭の上へ手を置き。
横「お前は太輔を裏切ったりなんかしていないよ」
北「‥‥っ」
優しく諭すように、そう言って。
横「その証拠に勃たなかったでしょ相手が誰でも男は扱かれたら硬くなってしまうし女は濡れてしまうものなのにミツのは萎んたままだった」
それ…は‥
横「そんなに責めたら俺まで悲しくなっちゃう」
北「なん…で」
横「傍にいると約束した離れないと」
北「ハッ」
横「なのに、クッ」
北「違う横尾さんは悪くはない」
横「だったらもう責めないで俺の為に」
北「くっ、悪…い」
横「謝る必要はないさ」
北「あんがと」
横「やっと落ち着いたみたい良かった、ニコッ」
お前のお陰だ、やっぱ安心するその腕の中にいると
北「あっ」
横「どうしたの」
北「着ているもん濡らしてしまった」
横「気にする事はない」
北「横尾さん」
横「ほら風邪をひいちゃうから、ちゃんと温まってから出て来るんだよ」
北「そっちこそ」
横「一緒に入りでもしたら主君の雷が落ちるし俺は遠慮しとく」
北「誰も言ってないわ、んなこと」
それから━
あいつに触られた所が、何度洗っても気持ちが悪い。
ザバッ、ここも、ここも、ここだって、くっそ腹が立つ、ゴシッ、ゴシッ!
どうして俺は、自分の身すら護ることが出来ねんだわ。
北「くっ、ガクン」
情けねったらありゃしない…
「ミツ?」
こんなんで、この先だいじょぶなのか。
「入るよ構わないよね?」
藤ヶ谷に会いたいダメだ、んな弱っちい俺じゃ会わす顔すらないし、また心配させてしまう。
北「くっ、うわあぁーっ、ガンガンガン」
気持ちの置き場がなく浴室の壁を叩いたら。
「なにやっているのバカ」
ギュッと後ろから抱きしめられた、とたんハッと我に返り。
横「こんなに赤くなるまで擦って」
北「だって、だってよ」
横尾さんが来なかったら俺はあいつの手により確実に、クッ
横「そう自分を責めないで」
北「汚…ねんだもん‥ここも…ここ‥ここだって」
横「よせって言ってるじゃん」
ガシッと、その腕を掴まれ。
北「何回洗っても消えねんだ奴の手の感触が」
横「ミツ」
ふわっと横尾さんは、頭の上へ手を置き。
横「お前は太輔を裏切ったりなんかしていないよ」
北「‥‥っ」
優しく諭すように、そう言って。
横「その証拠に勃たなかったでしょ相手が誰でも男は扱かれたら硬くなってしまうし女は濡れてしまうものなのにミツのは萎んたままだった」
それ…は‥
横「そんなに責めたら俺まで悲しくなっちゃう」
北「なん…で」
横「傍にいると約束した離れないと」
北「ハッ」
横「なのに、クッ」
北「違う横尾さんは悪くはない」
横「だったらもう責めないで俺の為に」
北「くっ、悪…い」
横「謝る必要はないさ」
北「あんがと」
横「やっと落ち着いたみたい良かった、ニコッ」
お前のお陰だ、やっぱ安心するその腕の中にいると
北「あっ」
横「どうしたの」
北「着ているもん濡らしてしまった」
横「気にする事はない」
北「横尾さん」
横「ほら風邪をひいちゃうから、ちゃんと温まってから出て来るんだよ」
北「そっちこそ」
横「一緒に入りでもしたら主君の雷が落ちるし俺は遠慮しとく」
北「誰も言ってないわ、んなこと」
それから━