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桜花楼の恋

第18章 いざ尾張へ

家老「ならば、その姫が城へ入られてから日を決めるとし他の方々を」

殿「そうじゃな」



ヤバいじゃん。



家老「ところで裕太さまのことですが」

藤「‥‥っ」

殿「その話しはもうよい」

家老「殿」

殿「私は実の子と思おて可愛がって来たつもりだ」

家老「我が息子が誠に」

殿「よいのじゃ」



父上…



殿「そろそろ解放してやらねばならぬのかもしれないな、フッ」



それって、つまり。



殿「のぉ太輔、そちはどう思う?」

藤「その件に関しましては俺からも、お願いが」

殿「言ってみるがよい」

藤「私が嫁を取ったあかつきにはタマ、裕太との養子縁組みを破棄して頂けないでしょうか」



あいつの為に。



殿「お前は、それでよいのか?」

藤「自由にしてやりたいのです尾張とはなんの関係もないのにタマは俺のせいで」

殿「分かった」

藤「父上」

殿「そうしよう御台もよいな?」

母「はい、それであの子が幸せになるのなら ニコッ」



母上…

良かったなタマ、これでわたと好きなだけ会うことが出来る。

今、どこにいる?



千「やったぁ、尾張だガヤさんに会える」



ダダッ!



宮「千ちゃん先へ行ったらダメだってば」



すぐそこの国境まで来ていたとは知らず。



屋「あいつ、まるで猿みたいなやつだな クスッ」

丸山「それが可愛いんやて」



俺は、弟タマに思いを馳せていた。

晴れ渡った空を見つめ━




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