桜花楼の恋
第25章 それぞれの春
横「ですね」
奥「ならば願いを聞いて頂けますか」
横「なんでしょう」
奥「雪を引き取って貰いたいのです」
横「えっ」
奥「本来は太輔の側室として奥に置くべきなのでしょうが」
それだと、太輔とミツの2人を再び苦しめることにも成りかねない。
奥「雪にも聞いてみましたら」
“私は姫さまと若君さまの邪魔をしたくはありません自分がいることで、お二方に気を遣わせるのであれば”
弁えている娘だ、フッ
横「殿はなんと?」
奥「任せて下さるそうです」
横「‥‥‥」
奥「渉殿、あの娘はまだ若い今後どこぞの者と夫婦となり幸せを掴むことも出来るでしょう」
城に閉じ込めておくよりは、その方がいいと。
奥「もちろん暮らして行けるよう精一杯のことはするつもりでいます」
城を出るという事は、腹を痛めて産んだ我が子を置いて行くことになるのだから。
だが雪は…
雪「この子は姫さまの為に生まれてくるややです未練はありません」
そう、キッパリと言い切ったという。
奥「ただ2人には黙ったままで去りたい」
横「‥‥っ」
“お優しい方々なので私の為に心を痛めさせたくありませんから”
あともう1つの理由、それは我が子へ情が沸く前に姿を消したい。
そんなところか、フッ
奥「引き受けて頂けますか?」
横「かしこまりました」
奥「ふっ、そなたならそう言ってくれると信じていました宜しく頼みます」
横「はい」
来年の春━
横「翔、出番だ」
高田「わっ、私がですか」
横「まず雪が暮らせる場所を見つけること分かった」
高田「はっ」
頑張れ、フッ
玉「わた」
横「裕太、亮太から連絡があったそうだね」
玉「うん無事に女の子が生まれたって」
横「そりゃ大変だ、あいつ可愛くて離さないんじゃないの?クスッ」
玉「だろうね、んふふっ」
月日は流れてく新しい年へと向かい、幸せの鈴を鳴らしながら。
奥「ならば願いを聞いて頂けますか」
横「なんでしょう」
奥「雪を引き取って貰いたいのです」
横「えっ」
奥「本来は太輔の側室として奥に置くべきなのでしょうが」
それだと、太輔とミツの2人を再び苦しめることにも成りかねない。
奥「雪にも聞いてみましたら」
“私は姫さまと若君さまの邪魔をしたくはありません自分がいることで、お二方に気を遣わせるのであれば”
弁えている娘だ、フッ
横「殿はなんと?」
奥「任せて下さるそうです」
横「‥‥‥」
奥「渉殿、あの娘はまだ若い今後どこぞの者と夫婦となり幸せを掴むことも出来るでしょう」
城に閉じ込めておくよりは、その方がいいと。
奥「もちろん暮らして行けるよう精一杯のことはするつもりでいます」
城を出るという事は、腹を痛めて産んだ我が子を置いて行くことになるのだから。
だが雪は…
雪「この子は姫さまの為に生まれてくるややです未練はありません」
そう、キッパリと言い切ったという。
奥「ただ2人には黙ったままで去りたい」
横「‥‥っ」
“お優しい方々なので私の為に心を痛めさせたくありませんから”
あともう1つの理由、それは我が子へ情が沸く前に姿を消したい。
そんなところか、フッ
奥「引き受けて頂けますか?」
横「かしこまりました」
奥「ふっ、そなたならそう言ってくれると信じていました宜しく頼みます」
横「はい」
来年の春━
横「翔、出番だ」
高田「わっ、私がですか」
横「まず雪が暮らせる場所を見つけること分かった」
高田「はっ」
頑張れ、フッ
玉「わた」
横「裕太、亮太から連絡があったそうだね」
玉「うん無事に女の子が生まれたって」
横「そりゃ大変だ、あいつ可愛くて離さないんじゃないの?クスッ」
玉「だろうね、んふふっ」
月日は流れてく新しい年へと向かい、幸せの鈴を鳴らしながら。