無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

藤「あはははっ」

北「笑いごとじゃねぇわ、もう大変だったんだからな」

藤「まぁまぁ、それだけお前が可愛いんだって」

北「そりゃ嬉しいけどさ」

藤「相手してやってくれ、なっ？親孝行だと思い」



親孝行ねぇ…でも、あれがずっと続いたら疲れてしまう。

グチュ、ぐちゅ！



北「んっあっあっ、いっ」

藤「ひろ」

北「はあっ、んあっ」

藤「子供が生まれたら１度江戸へ行ってみないか？」

北「いっ、イクうぅ」


藤「んっ？」

北「いっ、いぃーっ」



ﾊｧﾊｧﾊｧ…



藤「トッツーや皆にも会いたいだろ」

北「うん、ﾌｯ」

藤「俺から頃合いを見計らって父上に頼んでみるから」



チュッ！



北「んなぁ」

藤「なに？」

北「宮田たちは、いつまで尾張にいるんだろうな」

藤「さぁ？どうして」

北「せっかくだからよ」



もし、一緒に行けるのなら。



藤「聞いてみる？」

北「おう、んふふっ」



タマや、横尾さんにも。



北「皆でまた旅がしたい」

藤「あぁ、ﾆｺｯ」



きっと、楽しい時となる。



北「よーし、それまで俺は」

藤「何をする気？」

北「内緒、ﾆｯ」

藤「はあっ？」

北「んふふっ」



数日後━



北「…‥っ、いて」

京本「姫さま！」

北「大丈夫だって指に針が刺さっただけだから」

安井「それは、もしかして産着ですか？」

北「あぁ、これくらいしてやらないと」

京本「喜びます、きっと」



俺は知らなかった、いや俺だけじゃなく太輔も雪が去ろうとしている事を。



雪「まぁ、姫さまが作って下さったのですか」

北「あんま上手じゃないけど」

雪「そんな事はありません良かったですね和子､ﾆｺｯ」



膨らんだ腹を擦りながら微笑む雪、綺麗だ母親ってのはマジで美しい見とれてしまうほどに。

それから数ヶ月後、雪は 出産のときを迎える

周囲に見守られ━