テキストサイズ

桜花楼の恋

第26章 幸せな日々

客「よっ、健永」

客「俊哉、日本一」



いつの間にか千賀は舞台に出るようになり、その人気は宮田にひけを取らず。

今や2人は━



「さすが私の息子、ニコッ」



桜花楼の元旦那はホクホク顔で。



父「帰らなくていいのか」

玉「うん暫くはこっちにいる事にした」

母「では裕太の為に美味しいご馳走を作りましょう」

横「かたじけない」



親子で、まったりと寛いでいる玉森と横尾。

時は流れ━



五「良亮、ニコッ」

橋「ごっ、ごっち、あっ」



俺は、約束通りに。



橋「んっ、あっ、ああっ」

五「くっ、キツいなお前の中…ハァハァハァ」

橋「ごっち、ごっちぃ」



妬きもち屋の良亮、昔も今も俺の1番はお前だけ。



橋「ああっ、あぁ、気持ちいぃーっ」



愛しているよ、フッ

俺達は、良亮が15になった日に結ばれた。



河「龍也」

龍「はい父さん」

河「今日から福ちゃんにつき算盤を教えて貰いな」

龍「分かりました」

瑞希「僕は?ねぇお母さん」

戸「瑞希は店番をしようか」

瑞希「それってなぁーに」

河「看板息子さ、ニコッ」

戸「可愛い子がいると、お客がたくさん来るんだよ」

瑞希「ほんと?」

河「おう、お前は俺達の自慢の息子だからな」

瑞希「うん」



幸福という名のコウノトリは、全てに対し平等に春を与え。



宮「へぇ、二人目は男の子か」

千「宮田は欲しくないの?自分の子」

宮「俺には千ちゃんがいるからね」

千「んっ?」



屋良と亮太のところには、おの子ができ。

その次の次の年、尾張の殿様が江戸へとやって来ることを伝え聞いた俺達は。

久々の再会に、胸を躍らせていたんだ。

出会ってから丸9年、北山が尾張へ嫁いで7年の月日が流れていた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ