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桜花楼の恋

第26章 幸せな日々

・藤ヶ谷side

「うっわぁー綺麗!?」

「紫の花がいっぱい」

「父上と母上の花だぁ」

「そうなの想?」

「うん、ニコッ」



タタタタッ、一斉に走ってく子供たち。



河「こら、あんまり遠くへ行くんじゃないぞ」

子供たち「はぁーい」

北「大我、謙太郎」

京安「お任せを、シュッ」



やっと来れた、フッ



龍「この先を真っ直ぐ行くと僕達が生まれた家があるんだよ」

戸「へぇ」

北「今は誰も住んでないけどな」

瑞希「僕あまり覚えてないや」

河「それは仕方がないって、まだ幼かったんだからさ」



随分と月日が掛かってしまったが。



ニ「しかし、すんげぇ崖」

千「この上から落ちたの?ガヤさん」

藤「えっ?んまぁ、ハハッ」

ニ「ミツが助けてくれなかったらマジでヤバかったんじゃない」

横「確実に今ここにはいなかっただろうね、フッ」

藤「わた!」

玉「ってことは俺も、わたに会えてなかったって事」

宮「そうなるのかな」

玉「ガヤ」

藤「なっ、なんだよ」

玉「落ちてくれて有り難う、ニコッ」

藤「はっ?なんだよそれ」

五「礼を言う相手、間違えてない」

玉「んっ?」

屋良「いや、それを言うのなら」

塚「北山へ藤ヶ谷の下敷きになってくれてありがとう、だろ?ニコッ」

北「はあっ?」

山本「クククッ」

戸「ちょっと違う気が」

橋「アハハッ、言っていることがめちゃくちゃだ」

河「もう、どっちでもいいわキャハハハ」



よくねぇったく。




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