テキストサイズ

桜花楼の恋

第26章 幸せな日々

雪「あっ、あぁ…あ」

北「雪、雪、くっ」

雪「姫…さま」

藤「翔、お前」

高田「申し訳ありません若君ご心配をお掛けしまして」

小山「謝る必要はないんじゃない」



えっ?



五「もういいだろう話してもさ」



どういうこと?五関。



五「翔に雪さんを拐えと命じたの実は横尾なんだ」

藤「わたが!?」

高田「御台さまに頼まれたのでございます」

藤「母上に?」

高田「実は」



それを聞き全てに納得がいく、あの人らしいやり方だ。



藤「幸せか?雪」

雪「はい、とても」

小山「大事にしてくれるもんな翔は、ニヤッ」

雪「ええ若君に負けてはおりません、んふふっ」

藤「こいつノロケやがったな」

北「ガハハッ」



でも良かった。



高田「宏太と申します」

藤「いくつ?」

宏「3つ、ニコッ」

雪「宏太の宏は宏姫さまの名前から頂きました」

北「俺の?」

雪「強く逞しく優しい子になりますようにと」



ふっ、雪。



北「なんか照れるな」

雪「貴方さまに出会え雪は今の幸せを手に入れました感謝しております」

北「こっちこそ想は太輔に似て、すっげーやんちゃでよ」

雪「あら、クスッ」

北「雪の上品さが少しでもあったなら」

藤「おい、こら」

北「でも、めっちゃ感謝しているホントありがとな」

雪「ニコッ」



それから━



雪「想松君」

想「はい」

雪「大きくなられて、フッ」

北「雪、一緒に来て欲しい所があるんだ」



俺達は、全員で。



玉「ミツ」

宮「あれ翔も一緒じゃん」

橋「ついさっき対面をすませたところだって」

塚「それは良かった」

横「ふっ」

高田「ご無沙汰しておりました」

横「元気そうだね、ニコッ」

高田「お陰さまで」



連れ立って向かった先。



丸山「なんや亮太も来ていたん」

山本「はい、ニコッ」

屋良「お前は相変わらずアホっぽい顔をしているな」

丸山「なんやと、キッ」

屋良「やるか、ニッ」

藤「そこらへんにしとけ子供たちの前だぞ」

屋良「あっ、ハッ」

丸山「すんません若さん」

藤「ふっ」



そこには満開に紫の花が咲いていた、太輔と俺の思い出の。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ