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桜花楼の恋

第29章 番外編→第14章中での話しになります

・塚田side

あぁーもう、みんな課題が全然違うでしょ。

突然あらわれたハッシーに似た子、それぞれが勝手な事をし出し。

ちゃんと仕事しようよ…

俺は、1人で筋トレをしながら心の中で呟いていた。

すると━



塚「なに、これ?」



目の前に突如として現れた自分?いや待て、そんなわけがない。



塚「へぇ重いなぁ」

塚(現)「ダンベルっていうんだ、ニコッ」

塚「なんに使うの?」

塚(現)「もちろん筋肉を鍛える為に決まっているじゃん、こうやって」



そいつの前でやってみたら…



塚「こりゃいいや俺にもやらせて」

塚(現)「おう、ニコッ」



なんだか俺達、気が合ってしまってさ。

まるで、もう1人の自分にでも会えたような。



塚(現)「なぁ次は腹筋なんてどう?」

塚「それは、どこを鍛えるんだ?」

塚(現)「胸板が厚くなって筋肉モリモリつくのさ」

塚「いいねぇ、やろやろ」



楽しい、最高の相棒が出来た気分だ。

が、数分後。



スタッフ「お疲れさまでした、いい写真が撮れましたよ」



あれ?いない。



戸「塚ちゃーん何やっているの」

五「みんな待ってるけど」



そっか帰ったんだ、自分の居場所に フッ

何故だかふと、そう思った。



塚「今、行くぅ」



また来いよ、今度は一緒にマラソンでもしようぜ。



「おっかしいなぁ」

「どうした?」

「いやダンベルがないんだ、どこへ行ったんだろ」

「んっ?」



俺は空に向かって話しかける、あいつが聞いているような気がして。




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