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桜花楼の恋

第3章 つかの間の休息

五「良亮」

橋「ごっち」



あげく、そこへ更に五関までもがやって来てしまってさ。



五「へぇー郁人から聞いてはいたけど、お前がね」

藤「河合とはさっき話をした、フッ」

五「で、どう?あいつ」

藤「好きだぜ俺は、ニコッ」

五「じゃ俺や塚ちゃんとも上手くやって行けるな」

北「‥‥っ」



何故だ?どうして、んなすぐに仲良くなれる。



五「北山いい奴に買って貰ったじゃん、これなら俺達も心配はいらない」



分からない…

いや本当は分かっていたのかもしれないけど。

心のどこかで俺も、こんな形で出会わなければ自分と藤ヶ谷は。

んなふうに思っているところがあったからよ。

人を引きつける魅力を持った男、それがこいつ。



藤「さてと次は何処へ行くか」

北「‥‥‥」

藤「北山?」

北「チッ」

藤「ふっ、好きな場所言ってみな」

北「ねぇよ、んなとこ」



あるわけないじゃん、郭の中で行きたいとこなんかさ。



藤「じゃ会いたい人とか気になっている奴は?」



が、そう言われ脳裏にふと千賀の笑顔が浮かぶ。

とたん藤ヶ谷は━



藤「グイッ、ほら行くぞ」

北「ちょ、放せ引っ張るんじゃね」



なにかを察知したみたいに俺の手を掴み、行き着いた場所そこは。




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