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蜜蜂オヤジ。

第11章 抑えていた感情。

俺は柚さんに

『柚さんや…。ヒトにはそれぞれその人しか持っていない素敵なとこがある。俺はさ… 柚さんのなんでもズバズバ言うところ嫌いじゃないよ。 さっきファミレスで桜さんが柚さんに言ったことも、あれはきっと桜さんの本心だよ…。』


『………そうかなぁ…。私が勝手に、桜ちゃんを煩わしく思っていただけ?』


『ああ… 忍が、柚さんには、桜さんにたいして格好よくたち振る舞おうとしてると見えるかもしれんが… あいつがそんな器用なことできるわけがない…。あいつは、柚さんがグイグイと引っ張っていってくれるから…頑張れるんじゃよ。』

俺はそう柚さんに
語りかけてあげた…。



しばらくの沈黙のあと…


『お父さんも… 私より桜さんが好きなんじゃないですか? …だってなんかあったら、桜さん…!桜さんって頼りにしてる…。なんか桜さんが、亡くなったお母さんに見えてきちゃって…』

柚さんは
鋭いことを言う…


確かに
俺と桜さんはイケナイ関係になってしまって以来
不思議にあうんの呼吸が
伝わりあうふしがある…


『……そりやあ今…薫の家に厄介になっとるからな…何となくじゃよ。 …きっと俺が忍の家に厄介になっていたら、柚さんとあうんの呼吸になっとるかもしれんぞ!』
そう俺は柚さんに語った…
『あんたはあんたのままがいい! 誤解するならし続けな!見たいな気持ちでも十分じゃ。元気出して…な?柚さん…。』
と俺は柚さんの肩をポンと叩いた。

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