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蜜蜂オヤジ。

第2章 転機は突然に。

『なぁ。父さん…前向きに考えてほしいんだけど…。』

薫は俺に頭を下げる…。


俺は薫やその弟の
忍や海が幼い頃は
仕事が忙しく…そして面白く…
まったく家事と育児を志帆に任せっきりだった…

だから
薫や弟父が思春期にはいる頃には
『いつも家にいねえくせに、オヤジ面するんじゃねぇ!』と
薫たちに言われて
取っ組み合いの親子喧嘩もよくしたものだ…。


……あのときの罪滅ぼしかな……

孫たちと遊びながら
桜さんを手助けする…
悪くないか…

俺はふとそう思った。


あ…!
でもなぁ………。

俺は一瞬迷った…

息子不在の息子宅で
息子の嫁と孫たちと暮らすことになると…
薫の自宅は
そう 大きくはない…

恥ずかしながら…
いや
自慢する分けてはないが
俺はまだ
欲情もするし同世代のなかでは
性欲もある方だ…

今は独り暮らしだから
パソコンを開いて
エロDVDもブッチャケ言えば
フル音量で見放題だし
オナニーもし放題だ…


だが…
同居となると…………。


俺は迷いに迷った…

『おっ…ちょっとトイレいってくるわ…。』
俺は
返答を求める薫に
そう言って
席をたって用を足しに入った…。

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