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蜜蜂オヤジ。

第14章 タルト…官能の倒錯。

『すみません、このグラブください』


俺は貯めていた年金を使い
カケルと野球用品の専門店に来て
カケルにグラブを買ってやった。


来年から地域のスポーツ少年団に
カケルが入団するときいては
俺は黙っていられなかった


『まだ来年ですよ…チールにはいるの…』

桜さんは飽きれていたが
今日はカケルの誕生日でもあったので
誕生日祝いもかねて
グラブを買ったのだ…。

俺の息子たちは
三人とも俺に似ずに
スポーツには感心を示さないやつらだったから
カケルが野球したい!と言ったときには
俺はとても嬉しかったのだ。

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