無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

温泉は紅葉ヶ丘の麓にあった


昔、志帆が
紅葉ヶ丘の麓の温泉旅館が
日帰りもできて素敵だったと
教えてくれたことを思い出して
大作はこの宿で
温泉に入って帰ろうと考えていたのだ。



この宿には
大きな露天風呂があり
カケルと大作は男風呂で
大きな露天風呂で
紅葉ヶ丘に向かって
『やっほー！』と湯船に浸かり
やまびこで遊んだ。

桜もテルと女湯に入って
日頃のストレスを発散した。


『あ…カケル。お父さん…。』
風呂あがりの浴衣を着て
桜さんが俺とカケルに手を振った。

風呂上がりここで夕飯をとって
のんびりして帰ろうと言うことになっていたのだ


『あ－！もう僕お腹一杯。ねえママたちはもうお風呂に入らないの？僕向こうでマンガ読みたい！』
とカケルは
マンガコーナーが
さっきから気になって仕方がない様子である。


『そうねぇ…　カケルはマンガ読みたいの？じゃあ30分だけね…。』
さくらさんはカケルにそう許可を出してから
俺に囁いた…

『お父さん。　テルが一緒です釜！　…私…お父さんと家族風呂に　入り・たい・な…』
そうヒソヒソ声で囁いてきた


俺は
さっきまでのママモードの桜さんから
今、急にメスモードの桜さんへと
シフトしつつあることを悟った…。


ムフッ…
まだテルはなにも分からない1歳児じゃし…。
ここはひとつ…
家族風呂の露天で…
むふふふふっ…

桜さんは
最近では自分から
思いもよらないときに
俺を求めてくるようになっちまった…

なんて
具合のいい女なんじゃ…。



大作と桜は
テルを連れてフロントで家族風呂を予約した。