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蜜蜂オヤジ。

第6章 背徳感はクセになる。

夕飯には
大作の好きな
コロッケが作られてあった


大作は70歳でありながら
揚げ物が好物なのだ


桜が手作りで作ったコロッケは
美味しく
ふと大作は
志帆がよく作ってくれたものと
味がそっくりなことに気がついた


ああ…
なんだか
志帆が作ってくれたと
勘違いしちゃうなぁ…
大作は相思いながら
味わって夕飯を食べた



ちょうど大作が自分の部湯を食べ終わった頃に
桜が風呂から上がってきた

『あ、お父さんおかえりなさい。お庭の草刈りは、肩が痛いから大変だったんじゃないですか?』

風呂上がりの上気したピンク色に染まった
桜の頬が妙に
艶かしく感じて
大作はドキッとした。

しかも桜の濡れた髪が
色っぽさを増幅させている



桜は
髪を乾かすことよりも
まずはテルの着替えを手際よくさせながら
テルの髪を乾かしていた…

その姿に
甘い香りの母性が漂い…
つい大作は
桜をうっとりした表情で見つめていた



……あぁ!

なんて桜さんは
清純で…
清純なだからこそ
時おり見せるオンナの一面が
溜まらなく
俺の性欲をそそってくるんだろうなぁ…


とその時
カケルが
『ジイジ!ママばっかり見てないで、遊ぼうよ~!今日、僕まだジイジと遊んでないよぉ!』
と不満げに大作に
気持ちをぶつけてきた


はっ!

いかんいかん!

あやうく俺はまた
桜さんを淫らな気持ちで
眺めてしまった…!


俺は慌てて
カケルが今日学校の図書室から借りてきた
『名探偵 ドロン様』シリーズを
読んであげることにした。

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