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蜜蜂オヤジ。

第8章 直飲み。

しかし

一家の母親は大変だ…


俺はゆっくりと
朝のコーヒーをいただき
ゆっくりとトーストとサラダを
口にしていたが

その間に桜さんは
カケルの登校の準備をさせ
忘れ物がないかをちゃんと確認し
そうしている間に
寝室からテルが目を覚まして泣き出す…

『ハイハ~イ!』
と返事をして
テルを抱っこしてから
食卓のベビーチェアにテルを座らせて…

同時進行で
洗濯機を回しながら

『はい!行ってらっしゃい!』と
元気よく
カケルを送り出す…

そしてカケルの離乳食を作り出す…

まさにバタバタだ…。


きっと今までは
そんな状況のなかで
あの薫のスーツやshirtを用意して
スラックスにもアイロンかけて…
ハンカチや腕時計を
ちゃんとテーブルの上に
セットとかしてあげていたんだろうなぉ…


『桜さんは偉いね。満点ママじゃないか…』
と思わず俺は
そんな言葉をかけた


『いやだぁ…お父さん…。そんなことほめられたことないよ~!』
と桜さんは嬉しそうに答える

忙しいはずなのに
笑顔を忘れない…


いいこだ!
すごく素敵なこだ!


俺はうっとりと桜さんを見つめた。

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