こんなとこじゃイヤ!
第1章 最悪な出会い
無理やり個室のトイレに連れ込まれて、便座にポスンと座らされた。
「ずっと、お前が好きだった…」
「ふぇ!?」
何を言ってるんだっ…
あまりに突然なことに、きっとマヌケな声がでてていたに違いない。
「言ってる意味がわかんない!だって初対面で、あんたのこと知らないし!!」
「俺は知ってるよ。お前のこと、ずっと見てきたから――」
そんなこと言われたって、この人のことは全然知らない。
ただひとつ、分かってることは…
男の俺に痴漢してきた変態野郎だてことだけだ……