こんなとこじゃイヤ!
第2章 忘れられない
「で、真琴は嫌じゃなかったの。男にそんなことされて」
「うん。確かにそうだけど…それに…おれっも、き、…もち良かったし」
「流されすぎだろ」
「う"っ…けっ、軽蔑する?」
「なわけじゃん。お前が好きになったんだから、きっと素敵な人なんだろ?」
思わず嬉しくて抱きつくと、バランスを崩して俺が隆史を押し倒すような体勢になってしまう。
「あっ、ごめん、!」
慌てて離れようとすると、隆史の腕に力が籠もる。
「もう、いい加減に離せよ」
「お前て…結構抱き心地がいいんだな笑」
「きもっ…嬉しくねぇし」
スルリと隆史の腕から抜けだすと、制服のポケットから、何かがヒラリとコンクリのうえに落ちた。
拾いあげると、それは名刺なようなもので、
そこには…
見に覚えのない名前と・・・