ドラクエらんど【そらお編】
第2章 ドラクエらんど【そらお編】
『うちの孫がお世話になりました』
白髭のサンタクロースはペコリと頭を下げると、二人はトナカイを走らせた。
白い地面を蹴り、空へと消えていった。
「きょぬーのオネエチャン、待ってるからの」
それからまた、そらおの一人生活が始まった。
相変わらずアキラや月影たちは戻ってこない。
しかも最近、魔物の数が増えたような気がしていた。
「今日はこれくらいにするかの」
なんだか朝から胸騒ぎがしていた。
急いでログハウスに戻ると、白かった銀世界は真っ赤に染まっていた。
「なんと…!」
ログハウスが燃えていた。
しかもその周りには五メートルくらいの大きな魔物が二匹、口から炎を吐いていた。