ドラクエらんど【そらお編】
第2章 ドラクエらんど【そらお編】
次の日。
サンタはサンタクロースの服を身に纏い、部屋から出てきた。
「おはよう、そらおじいさん」
「ふむ…自分が何者か、思い出したんじゃな」
コクリと頷くサンタ。
そらおは微笑むが、どこか寂しげな表情を浮かべた。
「そらおじいさんは何か欲しいものある?」
「欲しいものか……きょぬーのオネエちゃんがいたら嬉しいかの~」
そらおはガハハと笑った。
「わかった。頑張ってみる」
そう言うと、サンタはログハウスの扉を開けて真っ白な銀世界に飛び出した。
外には二匹のトナカイと白髭を生やしたサンタクロースが立っていた。
「そらおじいさん、僕の名前はサンタミュロースだよ。今、サンタクロースになるための修行をしてるんだ」
そう言うとサンタミュロースはソリに飛び乗った。