ドラクエらんど【そらお編】
第2章 ドラクエらんど【そらお編】
「それは若い頃のワシの嫁さんじゃ。アイコさんと言ってのぅ、きょぬーじゃった」
「きょぬー?」
「乳がでかいんじゃ」
そらおは両手で乳を揉む真似をした。
「このログハウスを建てた時に撮ったものなんじゃ」
そらおは今は亡き嫁のことを詳しく話した。そして話しながらいつのまにか眠ってしまった。
「そっか……ここはそらおじいさんにとって大切な場所なんだね」
サンタはそらおに毛布をかけると、窓から真っ暗な空を眺めた。
白い雪がチラチラと降っている。
「雪……どうりで寒いと……」
ドサッ。
その時、外から大きな物音がした。
サンタが窓から覗くと、そこには……。