嘘つきな唇
第4章 *逃避行*
『……ああ……雪奈ごめん……
やっぱり逢って話したい……』
『え?ルウ……逢えるの?……』
『ああ♪何とか切り抜けるよ……
明日雪奈大丈夫?急で悪いけど?……』
『……ルウ……
こんな時に嬉しいなんて、
不謹慎かしら……勿論!
逢えるわよ!ううん、逢いたいわ!
ルウ!……』
『雪奈俺もだよ!
ホテルで逢おっか?あーでも、
次の日仕事ならホテルはヤバイ?』
『……ルウ……
ラッキーな事に次の日休みよ!
第3土曜日は私休みなの!』
『マジ!じゃあ雪奈♪ゆっくり出来る?』
『そうねルウは?』
『俺は大丈夫だよ!
もう自分の意志で動くから!』
『ああ!決めたんだ!
明日ゆっくり話しするよ!』
『……ええ!……解ったわ!』
俺達は待ち合わせの場所を決めて、
LINEを終えた。
……俺は……
ようやく気持ちが落ち着いた。
……ああ!……雪奈に逢えるんだ!
俺の心は躍っていた……