嘘つきな唇
第4章 *逃避行*
……トントン……
『……雪奈?……』
『……ルウ!……』
……雪奈が……
部屋に入るとどちらかとも無く、
吸い付く様に抱き合い……
……そして……
激しい口ずけを交わした……
……そして暫く……
キスを楽しんで唇を離した……
『……雪奈……逢いたかった……』
『……ルウ!……
ほんとにルウなのね!……』
『……雪奈……ほんとの俺だよ……』
……すると……
雪奈の綺麗な瞳から涙が溢れていた……
……ああ雪奈……
俺と逢うの我慢してたんだな……
俺は雪奈が堪らなく愛しくなって……
……再び雪奈を抱き寄せた……
『……ルウ……逢いたかったわ……』
『……雪奈……
寂しい想いさせてごめんな……』
『……ルウ……
こうしてまたルウと逢えたから平気よ……』
『……雪奈……落ち着いた?……』
『……ええ……』
『……雪奈……
夜景が見えるんだ♪おいでよ♪』
……俺は……
雪奈の手を取り窓際に連れて行った---