嘘つきな唇
第4章 *逃避行*
『……わあ!……凄い!綺麗ね♪』
『……な♪……綺麗だろ…?
プラネタリウム見てるみたいだな♪』
『……そうね……でもルウ……
毎回こんな贅沢なホテルじゃ無くて、
いいのに……』
『雪奈と過ごすんだからこのくらい俺は、
何でも無いよ?
最高の時間を雪奈と過ごしたいんだ♪』
『……ルウ……有り難う……
でも私は貴方と一緒なら、
どんな場所でも幸せよ……』
『……雪奈……』
……俺達は……
満天の星が輝く中でもう一度、
キスを交わした……
……そして……
『……雪奈……
今夜はゆっくりと過ごそう……』
『……ええ……』
『……その前に……
大事な話しがあるんだ……』
『……ええ……
ルウ話して?何かあった?……』
……俺は……
ソファーに座って雪奈を優しく見つめ……
『……雪奈……
今話してもいいの?夕飯の後にする?』
『……ううん……
ルウ今話して?どんな話しでも、
受けとめるわ……』
『……有難う……雪奈……』
……俺は……
静かにゆっくり雪奈に話し出した……