嘘つきな唇
第4章 *逃避行*
『……雪奈俺と一緒に逃げて……』
『……え?……ルウ、それって?……』
『雪奈、俺あの家を出るよ……
女とも別れるよ……』
『……え?……ルウ……ほんとなの?
嬉しいけどそんな事出来るの?……』
『……雪奈……大丈夫だよ……
もう自分の意志で動く事に決めたよ。
もっと早く俺はこうするべきだったんだよ……』
『……ルウ……』
『……だから……
雪奈とずっと一緒に居たい……』
『……あ……ルウ……私嬉しいわ。
ほんとに夢みたいよ……』
『……雪奈……
夢なんかじゃ無いよ……』
……俺は……
泣いてる雪奈の唇にそっとキスした……