テキストサイズ

嘘つきな唇

第4章 *逃避行*




……そして……
やがて唇を離し雪奈に話しを続けた……



『……雪奈……
でもそれをするには俺達が、
超えなきゃいけない問題があるんだ……
これから俺が話す事よく聞いて?……』



『……ええ……ルウ……』



『……俺は……
出来たら東京から離れたいんだ……
だから雪奈にはもしかしたら今の、
仕事を続けらなくなるかも知れない……』

『……え?……』

『……それは……
東京だとアイツが俺を探し出す、
可能性があるんだ。だから……』

『……ああ……そうなのね……』






『……だから……
雪奈俺と一緒に逃げて欲しい……』





『……ルウ……私……』






『……勿論……
雪奈にとって仕事が大切なのは解る。
だから雪奈にとっても、
リスクは凄い高いよな?だから……
最終的には雪奈が決めて?……
俺がとやかく言える問題じゃ無いから……』



『……ルウ……少し考えていい?……』

『……雪奈……勿論だよ。
俺の気持ちは雪奈と逃げたい……
この街からもアイツからも……
でも雪奈が決めていいよ……』

『……ルウ……私も貴方が大事よ?……
だからこそ少し考えたい……』

『……解ったよ……
でもなるべく早く返事欲しいんだ。』

『……ルウ……
1日だけ待って?答えを出すわ……』


『……雪奈……有り難う……
ごめん、俺……
スゲー事言ってるの解ってるけど……』


……俺の頬に……
いつの間にか涙が伝って居た……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ