嘘つきな唇
第4章 *逃避行*
……雪奈side……
……ルウが……
お風呂に入ってる間私は、
ルウの事を考えていた……
……ルウとの未来の事……
……おそらく……
ルウに着いて行くには私は……
今の仕事を辞める事になるのだろう……
……男の為に……
私は今まで積み上げた物全て、
経験や実績を、
自ら棒にしようとしているのか?……
……正直……
まだ答えは出ない。けど多分私は……
……ルウに……着いて行く気がする……
……馬鹿げてる……
男の為に仕事を辞める?……
……私は……こんなにも、
あさはかな女だったのか?……
……でも今の私には……
仕事よりルウのが大事……
……だって……
ルウは一人しか居ない……
……やっぱり……
もう答えは出て居るのか?……
……私は……
未来にLineを送って居た。
『……未来……ごめんね?
相談があるの……明日時間ある?』
『……雪奈?……
ルウの事だよね?いいよ♪
ご飯食べ行こ♪』
……未来はこんな私の事……
軽蔑するかしら……
……ねえ……
未来ならどうする?……
……カチャ……
『……雪奈……お待たせ♪
雪奈も入っといでよ♪』
『……ルウ……早かったわね?』
『……そう?……気持ち良かったよ♪』
『……うん……行って来ます♪』
……ルウと……
入れ替わりで私はお風呂に行った。