嘘つきな唇
第4章 *逃避行*
……私は……お風呂に入って、
鏡に映る自分の顔を見た……
……私は……
ルウに流されてるのか……
……違う……愛してるだけよ……
……ザブン……
お湯に浸かり体を温める……
……気持ちいい……何もかも……
洗い流してくれそう……
……私は……
15分程体を温めると浴槽から出て、
……きっと……今夜もルウに……
抱かれるであろうこの体を、
丹念に洗った……
そしてまた体を温めてから、
お風呂から出て部屋に戻った。
……真っ白い……バスローブを身につけ……
……ルウの元に……急いだ……
『……ルウ……お待たせ……』
『……雪奈……早いね?あったまった?……』
『……ええ……』
『……そう……雪奈おいで……』
『……ルウ……』
……2度めが来る……
……私は……この時をずっと待ってた……
……ルウは……
そっと私を抱きしめると……
激しいキスをした……