嘘つきな唇
第1章 *瞳の誘惑*
「……ホラ……雪奈ったら帰るわよ!」
「……未来様~?……
帰るの~?
あっ、デートでしょ!このこの~」
「……ダメだ……雪奈ったら、
完璧な酔っ払いだ~
ホラ、雪奈帰るわよ~!」
「……んーッ……まだ帰らなーい♪
いいよね~?るーう♪」
「……あー!……ハイハイ♪
ゆっくりしてきな♪」
「……えっルウ……いいの?
置いてって?www」
「……うん!……未来ちゃん!
暫く付き合うよ♪
未来ちゃん早く行った方が、
彼氏待ってるよ!」
「……ルウ有り難う♪……
ほんとにごめんね~
あ、会計あたしの分だけ幾ら?」
「じゃあ2千円でいいや♪」
「……え?……そんな安くていいの?」
「……うん♪……その変わりまた来てよ♪」
「……有り難う!……勿論来るわよ、ルウ♪
じゃあルウすみませんがそこの、
酔っ払い娘よろしくお願いします!」
「……ハイハイ♪……
未来ちゃん。気を付けてね♪」
「……はあいルウ♪……おやすみなさい~」
……私は……
2時間後には完全に潰れて、
夢見心地に二人の会話を聞いて居た……