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嘘つきな唇

第4章 *逃避行*




「……ねえ雪奈♪……
なんか新婚さんみたいだね♪」







「……ふふ、そうね♪……」






するとお肉屋さんの叔父さんが、
私達に話し掛けて来た。



「お二人さん!随分若い夫婦だねえ♪」

「……え、私達は……」

「ありがと♪叔父さん♪
俺達先週結婚したばっかなんだ♪
お肉オマケしてよ♪」

「……ちょ、る、ルウ!……」

「……やー!……
兄ちゃんには叶わねーや!
よっしゃ、俺からの結婚祝いだ♪
ドーンとオマケするよ!
奥さん綺麗だしな♪持って来な♪」

「……有り難う、叔父さん♪……」

「……叔父さん幾ら?……」



すると叔父さんはルウの耳元で、
何か囁いた。
途端にルウが笑顔になって。笑



「……雪奈!タダだって♪……」

「……え、そんな悪いわ……」

「奥さん♪いいのいいの♪
内緒で持ってきな♪」



と言うとお肉を袋に入れて、
gと値段を袋に書いて私達の、
買い物籠の中に入れてくれた。


するとルウが満面の笑みで、
叔父さんに、



「……有り難う!……
叔父さんまた来るよ♪」


と、手を振って居た。笑
私も笑顔で会釈した。

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