嘘つきな唇
第4章 *逃避行*
……雪奈Side……
……私は……
鏡に向って急いで髪を乾かした。
……ルウやっぱり優しいな……
ルウのが年下なのに、
たまに年上に見える時がある……
……そうさっきみたいな……
……きっと……
ルウと結婚したら暖かい、
家庭を築けるわ……
……私ルウの……
素敵な奥さんになりたい……
……キャッ!急がなきゃ!……
……もおーッ!……
朝から何想像してんの~私ったら!
私は急いで仕事用のスーツに着替えた。
「……ルウお待たせ!……」
「……へえ♪……」
「……な、何?……」
「イヤ、そういう服装だと、
やっぱOL嬢だと思って♪」
「……そう?……」
「……うん♪……
普段のおっちょこちょいの、
雪奈とは別人みたい♪」
「……おっちょこ!……るーう!」
「……ハハ♪……
冗談だよ。雪奈行こっか?」
「……ええ、ルウ有り難う♪……」
俺達は鍵を掛けると、
雪奈のマンションを出た。そして、
雪奈の会社近くまで雪奈を送って行った♪
「じゃあ雪奈頑張って!
俺マジで待ってていいの?」
「ルウ送ってくれて有り難う♪
ルウは帰ら無くて大丈夫なら、
待っててね♪なるべく、
早く帰るから♪」
「……ああ大丈夫だよ……
じゃあ待ってるね♪
雪奈未来ちゃんとゆっくり、
しといでよ?行ってらっしゃい♪」
「……ルウ!行って来ます!……」
……俺はそのまま……
雪奈のマンションに戻って来た♪