嘘つきな唇
第4章 *逃避行*
……ルウSide……
……俺はあのまま……
帰る予定だったけど、
雪奈にしてあげたい事があったんだ……
……だからやっぱり……
あのまま帰りたく無かった……
あれから雪奈のマンションに、
帰って来て俺は、
洗い物を済ませて雪奈の部屋を掃除したりして、
一段落したらコーヒーを沸かして飲んだ♪
リビングのソファーに座って、
雪奈の部屋を見渡した♪
真っ白い壁に花柄で統一された、
可愛いい感じの部屋で、
優しい雪奈にピッタリの部屋だ。
……俺は間違って居るのか……
雪奈の生活を俺なんかが、
変えてしまってマジでいいのか……
この部屋で暮らして居た方が、
雪奈は平穏な毎日を、
送れるんじゃ無いのか?……
……そんな事は無い……
雪奈は俺と居た方が幸せなんだ……
……雪奈は必ず俺が幸せにする……
……もう迷わ無い……決めた事だ……
……俺は……
車のKeyと携帯を持って、
ある目的の為に街へ向った。
雪奈が帰って来るまでには、
充分時間がある。
……俺の愛情表現を雪奈に……
贈りたかったんだ……
……雪奈は喜んでくれるかな……
……俺は……
流行る気持ちを抑えて街に繰り出した。