嘘つきな唇
第6章 *最愛*
そして私はいつも以上に働いた。
余り仕事を残したく無いってのも、
あるけど……
黙々と働いて居たら、
一日なんてあっという間に終わった。
……終わっ、た?……
……私の……
この職場での7年間がたった今、
この瞬間に全て終わった……
すると未来が私の所に来て、
「……雪奈……7年間お疲れ様でした!」
と、言ってくれた。
「……谷川、前へ……」
「……あ、はい!……」
……私はついにチーフに呼ばれた……
「……雪奈……最後の挨拶頑張ってね!」
「……未来有り難う……」
……そして私は……
皆の前に立った。するとチーフが……
「……皆も知ってる通り今日付けで……
谷川くんが退職する事になった……」
……ザワ……
「……谷川くん!……
最後に皆に挨拶してくれ!……」
「……ハイ!チーフ……」
……私は深呼吸して挨拶を始めた……
……最後の挨拶きちんと言わなくちゃ……
……私は皆を……
1人1人見つめながら話し出した……