嘘つきな唇
第1章 *瞳の誘惑*
……雪奈Side……
……私は……
ルウの事が好きなんだ……
……その事が今はっきり解った……
……異性に出逢って……
こんなに最短時間で恋に落ちたのは、
何年振りの事だろうか?……
……5年付き合った……
元カレでさえこんなに早く恋に落ち無かった。
……やがて二人に優しい時間が流れた……
……ルウはただそっと……
私を抱き締めるだけで……
それ以上は求めて来なかった……
「……雪奈有り難う……」
と言うとルウは私から体を離した……
……きっと何かあったのだろう……
……ルウの……
涼しげなブルーの瞳が悲しい色に染まって居た……
……私はこんな時……
なんて言葉をルウに掛けたらいいのか……
……私はここに居ていいの?……
……私はルウに……
何をしてあげられるだろうか?
……ルウの……
こんな顔は見たく無い……
……ルウには……
優しい瞳で笑って居て欲しい……