
嘘つきな唇
第7章 *新境地*
……それからも……
俺達はいろいろ物色して、
家具とかは発送して貰う様に頼む事にした。
とりあえず一通りの家具は、
全てここで揃えられたから良かった♪
……だけど……俺は、
さっきの美砂の事が気になって、
仕方が無かった……
「……ルウ、どうしたの?……」
「……イヤ?……
なんでも無いよ?雪奈夕飯どうする?……」
「……そうねえ……どうしようか?……」
「今夜もホテルで食うか♪」
「……そうね♪丁度実家に……
電話もしなきゃいけないし。そうしましょ♪」
「……ああ!……住むとこ決まったご報告?」
「……ええ♪……」
「そうだな、ホテル帰ろっか♪」
「……ええ♪……」
俺達はタクシーでホテルまで帰る事にした。
……まだ俺はさっきの……
美砂の事がスゲー気になって居たけど……
特にあれから美砂らしい人影も、
見かけ無かったから……
……やっぱり……
俺の見間違いだったのかな……
……それにしても……美砂に似てたな……
「有り難うございました。」
俺はタクシーの運転手に、
支払いを済ませると雪奈とホテルに戻った。
