
嘘つきな唇
第2章 *ルウの秘密*
……さっきから……
降り出した雨がより一層、
激しい雨音に変わって来た……
……俺は……
嫌な予感がして居た。
そして俺の予感が的中した……
……ああ……
お昼までは晴れてたのに……
「……雨凄いな……」
「……そうね突然ね……」
「……まあ着替えるか?……」
「……ええ……」
……すると案の定……
宿の従業員が顔色を変えてやって来た。
そしてとんでも無い言葉を俺達に言った。
「……お客様すみません!……
この変一帯にたった今大雨警報が流れました!
土砂崩れして居ます!
今帰るのは大変危険かと!」
「……」
……俺は慌てて……
TVのChを着けたら丁度ニュースをやって居た。
「……うわ!……ヒデーなこれ!……」
TVのニュースは酷かった!
はっきり言ってとても、
帰れる状態じゃ無かった、、、
「……封鎖されてるの?……」
「……はい。すみません……
電車も運行ストップで……」
……マジかよ……帰れねーじゃん!……
「ほんとにすみません。
いつもはこんな事無いんですけど、
あの、どうなされますか?……」
……イヤイヤ……
いつもあっちゃ困るだろ。焦……
……雪奈を見ると……
雪奈も困った顔をして居た。
……だよな……明日仕事だもんな……
