無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「……明日の朝には解除されるの？……」







「……はい……
明日には解除だそうです。」



「……雪奈……どうする？……
帰れ無いみたい……」

すると雪奈が、

「……あの……部屋は、
このまま泊まれるんですか？」

「……あ、はい……
幸い予約は今日は誰も入ってませんので。」

「……じゃあルウ……
泊まりましょ？
仕方が無いわ、この雨じゃ……」

「……え？……俺はいいけど、
雪奈お前仕事は休めんの？……」




……ほんとは俺だって……
全然良く無い。
帰らねーとヤバい。焦……




「……仕方が無いわ……
後で事情話して休むわ。」

「……マジで大丈夫かよ？……」

「……まあ……
この状況話してチーフが歩いてでも、
来なさいって言われたらそんな職場、
こっちから辞めてやるわよ♪
大丈夫よルウ、心配しないで？……」

「……雪奈……随分逞しいな。笑」

「……まあね♪……だって、
7年も働いてますから♪
それよりルウは大丈夫なの？」

「……俺は雪奈が……
大丈夫ならこの場合仕方が無いし……」

「……じゃあ決まりね？……」

「……ああ……
じゃあすみません。もう1泊追加で。」

「誠にすみません。
夕飯サービスしますので。」

「……いや……
貴方が謝る事じゃ無いですから。
こちらこそ急な宿泊で、
すみませんがよろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。」



雪奈も従業員に礼を言った。



「……はい……
こちらこそ有り難うございます。
失礼致します。」