
嘘つきな唇
第2章 *ルウの秘密*
……雪奈Side……
……私は……
こんな状況なのに心の何処かで、
喜んでる自分が居た……
……だって初めて……
ルウと泊まれるのよ?
……こんな幸せな事は無いわ……
……私は……
仕事の後先よりこの場合……
……ルウと一緒に……
居る事を優先させる……
……ルウには悪いけど……
……私は……
この不意に起こった、
アクシデントに感謝して居た……
「会社に電話入れるわ。
ルウ、貴方も……」
「……ああじゃあ……
俺廊下で電話して来る。」
……ほんとは私も……
会社休む事なんてしたく無いけど、
この場合仕方が無いし……
……私は会社に電話を掛けた……
今日の休みは私だけで、
会社自体は普通にやって居る。
……嫌だな……
嫌味女が出ません様に……
出たのはチーフだった。
良かった~
まだこの人は話しが解る。
私はチーフに事情を説明した。
すると怒られるかと思ったら、
「……おい!……
お前の身は大丈夫か!?」
と、逆に心配してくれた。
……良かった……
これで心起きなく休める。
私は胸を撫で下ろした。
……仕方が無い……
嫌味女の説教は明日覚悟しとこう……
