
嘘つきな唇
第2章 *ルウの秘密*
「……雪奈……
ほんとに迷惑なんかじゃ無いから……」
「……ルウほんと?……」
「……ああ……」
……俺はそう言うと……
雪奈を思わず抱き締めて居た……
「……好きな女と居て……
なんで迷惑なんだよ?……」
「……ルウ……好きよ、好き……」
「……雪奈……」
……そして俺達は再び唇を合わせた……
……もの凄い雷の音と……
激しい雨音を聞きながら……
……俺と雪奈は何度も何度も……
……激しいキスをした……
……だけど俺は……
けしてキス以上は求め無かった……
……俺はずるいのかな……
……それなのに雪奈と……
こんなに唇を合わせて……
……俺には女が居るのに……
……もうどのみち……
雪奈を傷つけるしか無いのか……
……俺は何をやってるんだ……
……俺は最低な男だ……
……最低でずるい男……
……そしてやがて俺は唇を離した……
