嘘つきな唇
第1章 *瞳の誘惑*
「……いらっしゃい♪……」
……アラ♪……
彼を見るなり未来が私に、
悪戯っぽくウインクしてきた。
そして耳元で、
「……雪奈……噂通りね♪」
と、私に囁いた。
……確かに……
今までに見た事の無い程の、
イケメンだった……今風の感じ……
サラサラの肩まである金髪の髪と、
涼し気な瞳。
けして大きな瞳では無いけれど、
なんか鋭いような一目見たら、
心臓事射抜かれそうなそんな瞳をして居た……
……おまけにブルーアイ……
……ほんとに……
目が覚めるよう……なんて瞳だろう……
おまけに長身でスマートだったら、
今時の女子達がほっとか無いだろう。
……でも……
ここはどんな風に接しようかしら?……
やっぱりここは一つ、
年上の女の魅力を生かすべく、
クールに振る舞うべき?……
なんて考えてたら未来が、
「……きゃー♪……噂通りのイケメンね~♪」
……未来……
そのキャラで行くの?焦……
ハイハイ。付き合います。笑
「……ほんとねー♪……」
すると青年が涼気な瞳で笑った……
……これが私と彼……
……早川ルウとの……
……初めての出逢いだった……