嘘つきな唇
第1章 *瞳の誘惑*
「……何?……
俺噂になってるんだ?嬉しいな♡」
「そりゃもう会社中の噂よ。ねえ雪奈♪」
「……そうね♪……」
「お姉さん達OL嬢?♪」
「そうよ。よろしくね♪イケメンさん!
また直ちょく来るわね♪」
「……有難う♪……
開店初っ端のお客様が綺麗なお姉様達で、
ラッキーだよ♪ゆっくりしてって♪」
「……アラ♪……さすが、
リップサービス上手ね?笑」
「そんな事無いよ♪あ、何飲む?」
「あたしソルティドッグ♪」
「……へえ?……お酒強いんだ?
そっちのお姉さんは?」
「……え?……あ、そうね。
じゃあ貴方のオススメ作ってくれる?」
「……俺の?……」
私は静かに頷いた。
正直カクテルの種類は未来程詳しく無い。
「……了解♪……
じゃあ俺のって言うかお姉さんの、
イメージで作ってあげるよ♪」
「……ありがと♪……」
「……えーっ……ずるーい!
雪奈ばっかり♪」
「……ハハ♪……
君にも後で作ってあげるよ♪」
「……きゃー♪……嬉しい♪」
さすが彼はそつなくこなして居た。